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ラングドック地方とルーション地方 (2013)

ラングドックとルーション地方はフランス全土で見られた異常気象から免れました。
それでもやはりこの地方にとっては寒く長い冬を迎えた為に2013年は健康な旅路という訳ではありませんでしたが既に述べたように2013年はこの南の2つのブドウ畑にとっては成功したヴィンテージになりました。

ラングドックに関しては2012年よりも収量は増えていますが比較的低いままです。これは非常に寒い冬と雨が多く涼しい春になったことから2週間程生育サイクルのスタートが遅れたためで、更に春は雨の季節となり、レロー県、オード県、ガール県の一部の区画で花振るいや結実不良が発生しています。
この気候は前年の気候を安定させようとする動きによるものと説明できます。
それに反して雨は春を通して長い間降っていた為、地中の水分確保は十分で、これにより収量は増加し2011年のようなレベルに達する事が出来ます。
またリムーの区画ではベト病、ウドンコ病、灰色カビ病の圧力がありましたが、生産者たちによってうまく駆除されました。
夏はブドウの成長を助けますが開花の遅れを取り戻す程ではありません。
収穫は9月末から始まり、10月末に終わりを迎えると言うこの地域にとっては素晴らしい日程になりました。最終的に2013年のラングドック地方では奥行きがあり豊満で美しい酸を持ったフィネスのある長期熟成に向いた赤ワインが出来ています。

ルーション地方はラングドック地方のようにとりわけ寒い冬から逃れる事は出来ませんでした。2013年のルーション地方は強く、乾燥した寒い風“トラモンターヌ”の年です。
この風がブドウ畑で働く人々を疲れさせ、多くの若い芽を摘み取ったならば、この風はブドウ畑を清潔にし、ベト病とウドンコ病の発生を防いでいます。
春はラングドック地方同様に雨が持続して降ったため、夏のブドウの成熟期には水分ストレスから逃れる事が出来ました。6月15日には殆どのブドウ畑で開花が始まり、夏は暑く乾燥した素晴らしいシーズンを過ごした為完璧な成熟を迎え9月中旬から10月中旬の間に収穫が行われています。
2013年のルーション地方は非常に偉大な品質のワインが出来ました。

[参照元: www.vin-vigne.com]